生ごみ堆肥の簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ
生ごみ堆肥を作ることの楽しさ
堆肥を菜園や農場に混ぜることで土壌は水持ちがよく、かつ水はけの良い土地になります。元がゴミであったことが信じられないぐらいの黒々とした堆肥ができあがりますので、予想外の出来上がりに作る楽しみも増します。ただし初めての場合は暑いシーズンはさけて、涼しくなってから作り始めるのが無難です。虫などの活動も不活発ですし、空気は乾燥しており、生ごみ堆肥の製造にはうってつけです。冬の間ですと堆肥の運搬や攪拌の作業も夏に比べれば楽です。 画期的な点は、人工的な作業がほとんどないことです。生ごみをはじめに少し乾燥させる作業以外は、基本的に堆肥を製造するコンポスト容器やダンボールなどに水けをとったごみを投げ込むだけです。あとは水分量に注意を払うだけで、人がする作業はほとんどありません。それから先は微生物が活躍します。微生物の発酵により、生ごみは植物が利用しやすい形に変えられていきます。微生物による発酵の見事さを垣間見ることができます。 生ごみたい肥には、肥料としても優れた性質があります。十分成熟した堆肥では肥料あたりすることはまれです。分解するまでに比較的長い時間を要しますので、効果が長持ちします。家庭用の堆肥としての土壌改良効果に加え、肥料としては穏和な効きでこれに変わるものはなかなかないといえます。
生ごみ堆肥を作るのに用意する物
生ごみ堆肥を作る際に多めに用意する必要があるのは、普段は捨てている台所の生ごみです。生ごみといっても、堆肥にするに当たり、処理できるものと処理が難しいものがあります。最適なのは野菜や果物、芋類の皮やヘタで、その他には卵の殻やお茶の葉、コーヒーカスといったものです。初心者では上手く仕上がらないこともありますが、生ごみ堆肥を作ることに慣れてきたら、肉類や魚の内臓や骨、皮を使うこともできます。処理が難しいものは、バナナやメロン、パイナップルなどの繊維質が豊富なものです。ただし、細かくカットすると使えないこともありません。また、ミカンの皮は油分があり、スイカは水分が多いので生ごみ堆肥には向いていません。 その他に、腐葉土や枯れ葉、枯れ草が必要となります。また、米ぬかも用意しましょう。腐葉土から自分で作ることもできますが、とても時間がかかるので、ホームセンターなどで購入する方が良いです。枯れ葉は秋冬に落ちた物を土嚢袋に集めておいても良いですし、庭の木を剪定した際に出る葉でも構いません。枝がついている場合は、細かくカットします。米ぬかは、精米店で分けてもらえることもあります。炒りぬかでは、炒ることによって発酵を促す菌が死滅しているとも言われますので、生の米ぬかが良いでしょう。 地面に穴を掘って作らない場合は、プランターやポリバケツ、ダンボール、ポリ袋などの容器を用意します。少ない量を作る場合は、ペットボトルをカットしたものも使われます。蓋をする必要があるので、覆うための布または不織布と、それを固定するゴム紐も用意します。発酵には酸素が要りますので、密閉はしないようにします。生ごみを手で触らないよう、スコップと軍手も必要です。
生ごみ堆肥の作り方の手順
簡単な手作り方法は、始めに腐葉土を乾かしておきます。生ごみは分解に時間がかからないよう、台所で出た時点で細かく切っておきます。 用意した容器に、腐葉土や枯れ葉、枯れ草を3センチほど入れ、その上に生ごみを入れます。ここでかき混ぜ、その上に米ぬかを適量振り入れます。再び、投入した生ごみと同量程度の腐葉土を入れて表面を覆い、不織布で蓋をします。 以後、生ごみがある程度出たら、同様に腐葉土と生ごみと米ぬかを適量投入していきます。ひどくパサパサしている場合は、少量の水分も入れます。水分が多いと腐るので、加える場合は慎重に入れます。少しだけ湿り気のある状態を作ると良いです。 毎回かき混ぜる方が酸素が行き届き、発酵を助けるので、比較的早く使えるようになりますが、ニオイや見た目が苦手だという場合は、1週間に1度くらいのペースでかき混ぜます。 腐葉土と生ごみを投入し続け、しっかりとかき混ぜた状態のものが容器いっぱいになったら、そのまま1ヶ月くらい熟成させましょう。 出来上がりの目安は、生ごみの姿がなく、土のように黒っぽくなっている状態です。ニオイは森の土のようなニオイで、生ごみの嫌なニオイは一切ありません。発酵が十分でない状態で使うと、植物の根を傷めますので、しっかりと見極めてください。
生ごみ堆肥の作り方のまとめ
生ごみは投入前に水分を切ることが成功につながります。広げて水けを減らし、それからコンポストに投げ入れます。基本的に食べ物由来であれば禁忌のものはほとんどなく、強いてあげれば塩分の濃いものは量をひかえめにするべきでしょう。もちろんビニール類などは前もって取り除いておき、大きなものは乾燥後にある程度小さくしておくと発酵しやすくなります。 ときおり微生物の豊富な土や腐葉土を少量振りかけてやると発酵がより進みます。それからコンポスト容器は明るい暖かい場所のほうが成熟が進みやすいです。そうしても発酵が進んでいないときに限り、市販の発酵を促進する微生物資材を投入してもいいでしょう。 途中で虫が発生することがあります。それでも基本的にはそのままにしておけます。そして容器の上部までごみの投げ入れができたら、しばらくふたをしたまま放置します。 表面から少し下の部分が黒く変色したら、中身を取り出し庭の片隅にシートなどをかぶせて熟成させます。全体が均一で黒々としてきたら完成です。 他にもダンボールを利用した方法や工夫を凝らした容器を用いた生ごみ堆肥の製造方法がありますので、慣れてきたらいろいろと試みていただきたいです。
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食べ物などから出る生ごみをそのままごみに出してしまうのは、せっかくの優れた堆肥材料を無駄にしてしまうと同時に、ゴミを焼却することで二酸化炭素を大量に排出することになってしまいます。特に生ごみは水分が多いので、焼却することはエネルギーの大量消費を招きます。堆肥の成分として植物(一部は微生物)に循環させることができ、地球環境の破壊へとは向かいません。生ごみたい肥を菜園で利用することで焼却するごみを減らせます。生ごみたい肥は、食物の残りや残渣が原料ですので、堆肥として菜園や畑で安心して使用することができます。これからの持続的で環境保全型の農法の一翼を担う堆肥材料といえます。この点が生ごみ堆肥の最も特長といえる点です。当然ですが堆肥を施して得られる新たな作物についても安心して食べられることにつながっていきます。手作り方法により生ごみたい肥を作るのはそれほど難しいことではなく、むしろ簡単といえます。あとにあげるようなポイントになるところを押さえれば、ほぼ確実に優れた堆肥をえることができます。コンポスト容器やダンボールなど費用をそれ程かけないで、市販の堆肥に勝るとも劣らない手作りの堆肥が得られるわけです。ここでは生ごみたい肥の手作り方法を紹介します。