黒豆煮方の簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ
黒豆煮方を作ることの楽しさ
黒豆に含まれるアントシアニンには、活性酸素を除去して血液をサラサラにする効果、皮膚のコラーゲン同士を結び付けて肌荒れを予防するなどの美肌効果、眼精疲労や視力を改善する効果、アンチエイジング効果があります。サポニンには、ブドウ糖が脂肪に変わるのを抑えて脂肪の代謝を促す肥満予防効果、血栓を作るもとになる過酸化脂質の生成を抑制する動脈予防効果があります。この他、骨粗しょう症や更年期障害を防ぐイソフラボン、白髪と抜け毛を予防するレシチンとビタミンEも含んでいます。高血圧の予防、心臓病や肝臓病の予防など黒豆には、驚くほどの効能があることが分かり、一躍注目されるようになりました。大豆と同等の栄養素が含まれ、皮の黒い部分にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれるため、さらに効能があります。 黒豆煮方は簡単ですので、手作り方法をマスターすれば、いつでも常備菜として黒豆を食卓に乗せることができます。普段から黒豆を作っていれば、おせち料理用でも失敗なくおいしく作ることができます。最近では、市販のおせち料理を購入するケースが増えていますが、我が家の味を伝えていくためにも、黒豆煮方をマスターしておくことをおすすめします。
黒豆煮方を作るのに用意する物
正月には欠かせないおせちの一品と言えば黒豆、つやつやでもっちりとした甘い黒豆は箸休めにぴったりです、とはいえ黒豆そのものは一年中売られているので食べたくなったらいつでも作って冷蔵庫で保存しておけば数日は楽しめます、難しそうな黒豆煮方も初心者でも失敗なしの簡単な手作り方法があります。 用意するものは黒豆を200gに対し砂糖200g、濃口醤油大さじ2杯、水1200ml、鍋は水を入れて半分以上空きのある大きめの鍋で、素材はアルミよりもステンレスやホーローなどが良いでしょう。 黒豆は1袋200gと仮定しています、250gならば砂糖も250gにし、醤油も若干増やしてください、水は鍋や気温によって量が異なってきますが、足りないぶんは後から差し水できますので最初は多く入れすぎないようにしましょう。 黒豆は産地に拘る必要はありませんが、袋の上から見て割れや欠けの少ないものを選びます、傷のある豆があると白く見えて目立つので判別しやすいでしょう、砂糖は普通の白砂糖で充分ですが三温糖や1割程度を黒砂糖にするとコクが出て美味しくなります。 黒豆煮方でよく言われる重曹は使用しません、黒豆の色を仕上げるのに使われる錆びた釘や鉄分を補う調理器具類も今回は特に使用しません。
黒豆煮方の作り方の手順
このレシピによる黒豆煮方は前日から始めます、まず鍋に水と砂糖、醤油を入れて煮立たせます、そこへ洗った黒豆を入れたら軽く混ぜてすぐに火を止め蓋をして一晩置きます、水に浸して戻すのではなく、直接熱い調味液の中で戻す方法なのです。 翌日、強火で沸騰させたら弱火にし、落し蓋をして柔らかくなるまで煮るのですが時間は3時間から4時間といったところです、煮汁が少なくなりすぎると焦げますので注意しましょう、時々覗いて豆が煮汁に浸っていることが大切で、足りないようならば差し水をします。 3時間ほどで豆をひとつ食べてみて芯が残っているようなら更に30分ほど煮ます、豆がしっかり柔らかくなるまで味見と加熱を繰り返します。 いよいよできあがりという段階で煮汁の量を確認しましょう、豆が完全に浸る量ならば落し蓋もそのままで鍋に蓋をして完全に冷めるまで置いておきます、煮汁が少し足りないようならば差し水をして煮立つまで弱火で加熱してから蓋をして冷まします、冷ましている間は蓋を開けないようにしましょう。 完全に冷めたら可能な限り煮汁も一緒に黒豆を別の容器に移して保存します、保存期間の目安は砂糖の量などにもよりますが、このレシピ通りの砂糖の量であれば4日ほどを目処とします、甘味は好みで加減してください、ただ、砂糖を極端に減らすと保存性が悪くなるだけではなくて見た目も照りが無くなります、味も豆のえぐ味のようなものが目立ってくるので減らしすぎないよう注意しましょう。
黒豆煮方の作り方のまとめ
関西風にふっくら作る黒豆煮方です。 用意するのは、乾燥黒豆300g、水10カップ、砂糖250g、しょうゆ1/4カップ、塩大さじ1/2、重曹小さじ1/2です。砂糖は、白砂糖の他、三温糖や黒砂糖などを使うとコクが出ますので、お好みで選びましょう。つやのある黒い色に仕上げるために錆びた釘を10本程度用意しますが、鉄鍋を使ったり、代用になる市販の製品などを使います。 1.乾燥黒豆を水洗いします。 2.水を沸かして、調味料を全て入れて溶かし、火を止めます。 3.熱い煮汁に黒豆を入れて、一晩おきます。 4.強火にかけて煮立て、アクをていねいに取ります。差し水をしながら、数回行います。 5.落としぶたをして、ふたをずらして乗せ、弱火にして約8時間煮ます。煮汁が少なくなったら、黒豆がひたひたになる程度に熱湯を足します。 6.指でつぶして、柔らかく潰れればできあがりです。釘を取り出して、味をなじませるために一晩おきます。 この作り方は、料理研究家の土井勝氏が15年がかかりで考案したもので、家庭の主婦でも失敗せずにしわの寄らない黒豆を炊けるレシピです。誰でも簡単にできる本格的な黒豆煮方で、ふっくらとつやつやした仕上がりになります。
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黒豆は、お正月料理に欠かせない食材です。これは、江戸時代、丹波国を中心に栽培されていた黒豆が宮中に献上され、お正月に食べられていたのが起源とされています。江戸時代後期には、お正月の料理として、黒豆を醤油と砂糖で煮た煮豆が庶民の間にも広がっています。おせち料理に黒豆を食べるのは、「黒い色が邪気払いになる」、「黒が健康を意味し、マメに達者でシワが寄るまで元気になるように」などの謂れがあるからとされています。また、農耕民族である日本人にとって、黒は日焼けするまで働くという意味を表わし、丸い形は太陽を表わし、マメが丈夫な身体で精を出して働くという意味を表わすという観点からも黒豆は非常に大切な意味を持つ存在であったと言われています。現代のおせち料理でも、「元気に働けますように」という願いを込めた食材で、関東の祝い肴三種には黒豆が入っています。関西風は、ふっくら煮ますが、関東風ではシワを寄せてしっかり煮るなど、地域によって特徴があります。最近では、黒豆の健康効果や美肌効果、ダイエット効果が注目されています。お正月以外でも、お惣菜の一つとして食べたり、スイーツに利用するなど、黒豆が登場するシーンが増えています。