パネルシアターの簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ
パネルシアターを作ることの楽しさ
パネルシアターの原形とされる「フランネル・グラフ」は、キリスト教の教えなどを分かりやすく伝えるために用いられていたとされ、日本においても、仏教の教えや地獄の恐ろしさを伝えるために、「絵解き」と呼ばれる方法が古くから活用されてきました。 Pペーパーが古宇田住職に発見されたことで、このパネルシアターは誕生し、全国各地へと普及をしていきました。このPペーパーは、フランネル・グラフの欠点を全て補っており、表はもちろん、裏にも直接絵や文字を描くことができ、さらに絵が描かれている面であっても、描かれていない面と同様に舞台にくっ付けることが可能となったのです。そして、軽くて丈夫な上に付着力も非常に強いため、舞台からも落ちにくいという、様々なメリットを兼ね備えているのです。そのため、フランネル・グラフとは全く異なり、パネルシアターでは数々の魅力ある表現方法や、仕掛け(トリック)ができるようになりました。 このPペーパーには厚さがいくつかあり、「標準」とされる厚さは、メーカーが厚さの規格としている番手で130番となっており、「厚手」は180番としています。ただし、「黒」だけは100番の厚さのみとなっています。 Pペーパーで表現の世界がグッと広がるため、保育士さん達のアイデアも一段と広がります。
パネルシアターを作るのに用意する物
パネルシアターを作るうえで基本的に必要になるものは、Pペーパーと呼ばれる三菱のMBSテックなどの特殊な紙、濃さがBまたはHBのえんぴつ、中細と細書きである黒の油性フェルトペン、はさみ、絵の具、筆、バケツ、パレット、布巾です。Pペーパーとは絵人形や背景等を作るうえ最も基本的な材料で、多数のサイズ、厚さの物があり、それらによって用途が変わってくるので気を付けてください。また筆は細、並、中太、太、平筆、丸筆など様々な種類のものがあると便利です。それから色を塗る際はポスターカラーでも良く、この場合はパレットを使わずに済むので、作業が楽で簡単なうえにパレットを洗う手間が省けます。パレットも紙パレットやヨーグルトやプリンなどの空き容器を使うとそのまま捨てることができるので洗う手間が省ける分楽です。 次にしかけ用の材料と道具を紹介します。ここで必要になるものは、カッターナイフ、ボンド、並太や極太の毛糸、白の太口木綿糸、針、裏打ち用のパネル布、ガーゼです。ガーゼは一つのしかけにつき3×10cm使います。またしかけ用の道具、材料は一度にすべてそろえる必要はなく、必要になったものを必要になった時に少しずつ買い足してもかまいません。
パネルシアターの作り方の手順
まずパネルシアターの手作り方法の基本的な手順は、下絵を写し、色を塗り、ふちどりをし、切り取るという流れです。まず下絵を用意してその上にPペーパーをのせて鉛筆で写し取ります。パネルシアターの絵は基本的に太い線で描かれているので、線の真ん中で写し、後から太く縁取りをするのがポイントです。次に絵の具やポスターカラーなどで色塗りをします。絵の具は薄めすぎると塗る際にムラになってしまうので気を付けてください。また、色をばかしたいときは濃い部分を先に塗ってから、洗った筆に水を含ませて濃い色をぬったところから色を伸ばしていくようにぼかします。山や草木などの背景にぼかしを使うと雰囲気がでて効果的です。次に絵を黒の油性フェルトペンでふちどります。フェルトペンにはペン先が丸い物と角ばった物がありますが、角ばった物の場合はペンの角度によって描かれる太さが変わってしまうので、ペン先の丸い物を使用した方が良いです。下絵を参考にしてふちどりを行うと良いでしょう。最後にできあがり線に切り取ります。余白を残さずに切り取ることができるときれいに仕上がります。また、絵の描きこみが細かい箇所は、演じる際に折れ曲がるのを防ぐため余白を含んだ点線で仕上がり線を指示しているので、点線にしたがって切り取ってください。
パネルシアターの作り方のまとめ
保育園などでは、子供達と対話をしながら使用することで、子供達の反応に合わせて内容を変化させるなど、臨機応変に話を進めることができると共に、保育士さんのアイデアで途中で歌をはさんでみたり、一緒にお話を作ってみたりできるところが、このパネルシアターの魅力でもあります。 簡単な手作り方法からアイデア満載のものまで、その可能性は無限大なため、作る側もまた見る側も楽しみながら制作したり、鑑賞することができます。 ここでは、基本となるパネルシアターを紹介します。あなたのセンスの光るアイデアで子供達を楽しませましょう。 材料として、Pペーパー(比較的大型の文房具店でないと手に入らないので、近くにない方はインターネット通販を利用すると良いでしょう)・パネル布(Pペーパーと一緒に購入すると便利です)・舞台(ベニア板やダンボール、スチロール板など)・えんぴつ・油性のフェルトペン・ハサミ・絵の具と筆(絵の具はアクリル性を使用すると、発色が良いので離れた場所からの鑑賞でも良く絵が見えます) これが基本の材料です。仕掛け付きの絵人形を作る場合には、基本の材料にプラス、カッターナイフ・ボンド・刺繍糸と針も用意します。 作り方は、1.用意したベニア板などにパネル布を貼ります。巻き付けて布をピンと張り、板の後ろ側をガムテープで貼ります。 2.Pペーパーにえんぴつで下書きをしたら、油性ペンでなぞります。 3.線に沿って、アクリル絵の具で色を付けていきます。 4.色を付けたら、よく乾燥させてもう一度色の付き具合をチェックします。 5.持ち手となる部分を残してラインに沿ってきれば出来上がりです。 とても簡単であり、また3の工程で絵の具を「蛍光塗料」に変えブラックライトを照らすと、「ブラックライトシアター」も楽しめます。
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「パネルシアター」は、布を貼った舞台となるパネルに、絵や文字をくっ付けたり外したりすることで、お話を展開していったり、歌遊びやゲームを通して子供達やお年寄りに伝える教育法・表現法です。パネルシアターは、1973年に浄土宗西光寺の住職であった古宇田亮順氏によって考案されました。それ以来、全国各地の保育園・幼稚園・小学校において取り入れられるようになり、実演されていきました。パネルシアターに使用されている布は、付着力に優れている「パネル布」と呼ばれる不織布が使われ、絵や文字には、Pペーパーと呼ばれる紙(考案者の古宇田住職が名付けた不織布の名前)や和紙が使用されています。このような付着力の良い素材を使用することで、舞台となるパネルを立て掛けて使用することもでき、子供達も見やすくなっています。この方法を用いることで、今までは絵などを用いた演劇の場合には、登場人物の一人一人を動かすために何人かの人員が必要であり、その人達の連携も重要となっていました。しかし、この古宇田住職の考案した表現方法によって、最小限の人員で演劇や歌あそびなどが行えるようになったのです。パネルシアターの原形となったのは、キリスト教の布教に用いられていた「フランネル・グラフ」と言われています。