カホンの簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ
カホンを作ることの楽しさ
カホンを作る楽しさの1つは、制作を自分1人で行えるという点にあります。制作が自分1人でできるという事は、自分の好みやこだわりをストレートに反映できる事と同義です。より良い音を目指して制作するにしても、自分が目指す音を一番よく理解しているのは自分自身です。他の楽器であればプロの制作者にオーダーメイドしなければいけませんが、カホンであればそれも自分自身の手で行えるでしょう。また、演奏技術にシンプルさと奥深さが同時に存在しているのも、カホンを作る楽しさの1つです。実際に作った後、試しに複数の方に演奏してもらえば、演奏する方によって音が違うのがわかるはずです。演奏に慣れていく内にこの傾向は強まりますので、演奏技術を高めていく楽しみがあります。カホンの演奏方法はとてもシンプルですが、シンプルに見える中で色々な経験や技術が集中しているものです。単純に見えるようで奥深い世界ですので、作った後にも追及する楽しみが多くあると言えます。また、カホンを作るメリットとして、木の性質や特性をより良く理解できるという事があります。普段、日曜大工で木材加工に慣れている方でも、楽器という一風変わった物を制作するのは良い経験になるでしょう。普段、何げなく使っていた木材や、意識せず利用していた加工法に、意外な改良点や改善点が見つかるはずです。このように、カホン作りには制作や演奏に様々な楽しみやメリットが見いだせるものです。
カホンを作るのに用意する物
音楽番組やライブ、地域のアコースティック演奏で見かける、鳥の巣箱のような穴が空いた木製の椅子に見えるカホンは、れっきとした楽器で、打楽器・パーカッションに分類されます。アコースティックギターと鍵盤と歌、それに打楽器…となった際に一番多く用いられるのがこのカホンです。ドラムと違ってコンパクトで手軽な楽器なため、購入したり自作にチャレンジする人も現在は多く見られます。比較的簡単に作れるためぜひチャレンジしてみましょう。 カホンの手作り方法の前に、揃える材料に関してです。まずは打面用の板(叩く場所)シナベニヤを2枚、そして側面用にMFDボードを2枚、天井板と底面板(座る板と床に設置する板)をそれぞれMFDボード2枚が、立方体作成に必要な板です。あとは角材を少量、板を鳴らす上で必要なパーツであるスプリング「スナッピー」(楽器店に置いてます)で必要なパーツが揃います。あとは木ネジ40~50本ほど、ゴム底脚が必要な部品です。 必要な工具や用具は、木工用ボンド、ニス、プラスドライバー、キリ、定規、糸ノコ、コンパス(丸い穴を開けます)、棒状ヤスリとサンドペーパー、ニッパー、ニス塗り用のハケ、キリです。家庭にある工具で十分です。足りない分は部品を含めホームセンターで全て揃います。
カホンの作り方の手順
まずは枠を作りましょう。45×30cmに切った側面材2枚と、30×30cmの上下面板を組み上げます。キリで木ネジを打つ箇所に穴をあけ、ボンドで接着し、乾いたら木ネジで留めていきます。次に底面にゴム底脚をとりつけましょう。そして、打面の板を一枚だけ接着します。同じくキリで目処をつけ、ボンドで接着するという手順を踏みましょう。 次は、叩いた時に音が鳴るようにするため、スナッピーの加工に入ります。まずスナッピーを半分の長さでニッパーを用いて切断します。そしてスナッピーをまとめている部材を、短く切った角材に木ネジで固定します。そして、先程接着した打面板にスナッピーが直接触れるように伏せて置き、角材を上底面に木ネジで固定します。これで音が鳴る仕組みの出来上がりです。 次に残った打面板の穴空けです。鳥の巣箱のような見た目の穴をあける訳ですが、上底面から6cmのところに直径11cmの穴を開けましょう。糸ノコで切ったあとはヤスリがけを忘れずに。そして、打面板を取り付けます。ここまできたらほぼ完成です。 全体的に、角や板の端は棒ヤスリ→サンドペーパーの順で滑らかにし、ケガしないようにしましょう。十分に角取りができたら、ニスを二回に分けて塗って、完成です。思う存分叩いてみましょう。
カホンの作り方のまとめ
カホンを実際に作る際、押さえておくと良いポイントが2つあります。まず、木材の選び方です。カホンは基本的に木の箱と呼べるものですが、使う木材が変わればそれだけ音も違ってくるものです。木材の種類や厚みにこだわり始めるとキリがないものですが、より良いカホン作りをするのには、ある程度、木材選びの方法を身に付けることのも必要です。次に、加工や組み立ての工程です。材料の加工も組み立ても、人によって方法は様々であり、使う材料によっても若干の違いがあります。特に品質を追求し始めると、その日の天候や湿度等にも気を使うようになるでしょう。こうした工程に全ての人に適した正解というものはなく、制作する方々がそれぞれ、自分なりの技術や知識として身に付ける中で築き上げていく必要があります。基本的な作り方は誰しも共通していますが、より演奏しやすいものや、より良い音が出るものを作る方法は、制作する方によって異なっているものです。他の制作者の方の真似をして学ぶこと、そしてできるだけ多くのカホンに触れておくことは、オリジナリティを育んで、自分が好きな音を出せる楽器を作るのに大切です。やがて、より良いものを作りたいと思い始めたら、オリジナルの技術や知識を反映したものを制作していく事になるでしょう。
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カホンは誰でも簡単に作れて楽しめる面白い楽器ですので、1台持っておけばちょっとした趣味として楽しめるものです。制作に必要な材料はホームセンターで入手できるものですし、使う道具も家にある大工道具くらいで十分対応できます。ただ、楽器の制作となると、職人の作る本格的なものを想像して躊躇いがちでしょう。しかし、カホンは自分で楽しむ程度のものなら初めて作る人でも、案外それなりの形にできるものです。気軽に作って楽しく鳴らして遊べるものですので、興味本位で制作に取り掛かっても問題ありません。制作の難易度もそう高いものではなく、製作日数も1日だけ、数時間で済みますので、日曜大工の趣味がある方なら作り方を少し聞いただけで簡単に作れるでしょう。日曜大工は初めてという方でも、丁寧な作業を心掛ければ良い物ができますので、興味を持ったら試しに作ってみるのが大切です。より音の良いカホンを作りたいのであれば、手作り方法を工夫して本格的なものに挑戦することもできるでしょう。カホンは作る工程自体は誰でもできる簡単なものながら、その音を向上させるのには経験や技術が必要です。カホンを作って、鳴らして遊んで、遊んで得た経験や知識をまた制作へフィードバックするといった、面白い好循環を楽しめる楽器とも言えるでしょう。