アラン編みベレー帽の簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ

アラン編みベレー帽の簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ

寒い時期になるとマフラーや手袋といった防寒のための雑貨がほしくなってきますが、毛糸の帽子もまた体を温かくしてくれます。最近は毛糸が安価に手軽に入手しやすくなったせいもあってか、帽子のような小物を手作りする人が増えてきています。手編みをするときに必要ないわゆる作り方を記した設計図を編み図と言いますが、毛糸の帽子は難しそうに見えて実はさほど複雑な編み図ではなく、かつセーターのような大きな編み物でもないので少ない時間でも作ることができます。中でもベレー帽はほかの帽子と比べて深さのない構造の帽子なので、比較的少ない毛糸で作る事ができます。棒編みならば、シンプルにメリヤス編み等で仕上げるよりかは、アラン編みなどの模様を入れて変化を入れるとクオリティの高いデザインになります。アラン編みは様々な縄模様で構成された編み物のことですが、多様な模様編みにより生まれるデザイン性の高さのみならず防寒性も兼ね揃えています。縄編みをするとねじれた模様を作るために糸を交差させるのですが、糸がねじれる事により編み目の隙間が少なくなり風が通りにくくなるため、また編んだ生地自体が厚くなるため、単に平べったく編んだ編み物より防寒性と保温性が高まるのです。複雑な模様のアラン編みも、ベレー帽であれば毛糸の量と編み目が少なくて済むので手軽にできます。

アラン編みベレー帽を作る事の楽しさ

出来上がりを想像しながら編み物を作るのは楽しいものです。ただ、よく手作りの毛糸手芸品は作っているときは楽しいけれど出来上がって実際に着用するには忍びないというデザインのものが多いのですが、アラン編みを取り入れた編み物ならばそのデザイン性から実用性はアップします。またベレー帽も近年のはやりもあっておしゃれに着こなすアイテムとして注目されているので、アラン編みのベレー帽は実際にできた手芸品を着用したいという方にとってうってつけなのです。着用して使う事ができると思えば、複雑な編み図を解読しながら編んでいく手間も楽しい時間へと変化します。またその複雑な模様を編んでいる事自体が実は楽しい作業でもあります。編み図は色々な記号からできているので一見難しいように感じますが、覚えてしまえば簡単なのです。編み物で生まれる複雑な模様も、記号それぞれの編み方にしたがって編んでいく、基本それの繰り返しです。複雑な模様の代表であるアラン編みもしかりで、理解すれば難しい作り方の模様ではなくなります。編み図という特殊な記号の図面を理解し解読しなければと頭を悩ますところから、編み方を理解してかつスルスルと簡単に模様編みができるようになると、ちょっとした優越感を味わえます。

アラン編みベレー帽を作る際に用意する物

アラン編みのベレー棒を編むのに必要なのは棒編み用の針です。使用する毛糸の太さに合わせて2本です。3本使って手袋を編むときのように袋に編んでいくやり方もありますが、袋編みにすると段と段の境目がわからなくなりやすいので、2本の棒針で編んだものを最後にとじて仕上げた方が簡単にできます。最後の仕上げにとじるときに毛糸が通る大きさの穴をもったとじ針が必要になります。こちらは編み棒ではなく普通に糸を通して布を縫う針と同じ形状をしたのもですが、専用の毛糸用の針として売られています。針先が少し曲がったものならば毛糸が目の間を通りやすいですし、丸くなっていれば毛糸と毛糸の間を縫ってしまうということも防げますので、専用の針はあると便利です。あとはもちろん毛糸が必要ですが、だいたい3玉あれば間に合います。モヘア毛糸を使うとかわいらしい手芸品になりやすいのですが、編むと糸同士がからまりやすく、間違ったからほどこうとしても中々ほどくことができないので、より簡単な編み物を目指すのであれば編み物に慣れるまで避ける方が無難です。あとあれば便利なものとしては、編んだところが何段目なのかがわかるように編み物にマークをつけられる段数リングというものがあります。かぎ針もちょっとしたときに目を拾えるのであると重宝します。

アラン編みベレー帽の作り方の手順

実際の作り方としてはまず、ベレー帽の端、つまり被る側から編んでいきます。個人の頭の大きさに合わせて51~54センチくらいの長さになるように目を作ります。半分くらいまで編んだら均等な間隔のところで2~4目ずつ目を増やします。このときにも模様を入れていくのですが、模様編みをした部分は目を増やさないようにします。模様が崩れるからです。スタートしてから7~9センチくらいのところでもう一度目を増やします。ここから8~10センチほどは目の数を変えることなくアラン編みを入れていきます。アラン編みの縄模様にも種類がありますが、基本は編む前や編んだ後に糸を交差させてねじらせて模様を作っていきます。模様になる部分は表メリヤス、そうでない部分は裏メリヤスで編みます。表と裏を組み合わせる事によって模様が浮き出てくるようになるのです。この部分が編み終われば今度は目を減らして編んでいきます。この時も模様編みしている部分は目の数を極力変えたくはないのですが、編み始めの部分よりも多く目を減らさなければ頭でっかちなベレー帽になってしまうので、出来上がりをみながら目を減らしていきます。編みあがったら両端をとじ針でとじて袋状にし、ベレー帽の頂点部分に糸を通してぎゅっと絞ります。アクセントに絞ったところにボンボンを付けてもかわいいです。

アラン編みベレー帽の作り方のまとめ

アラン編みのベレー帽はデザイン性が高く、手編みで作っても着用できる手芸品に仕上げやすいです。またアラン編みの特性上防寒性にも優れているので実用性の高い手芸品ともいえます。ベレー帽は比較的少ない量の毛糸と時間で編むことができるので、編み図さえ理解できれば簡単に作ることができます。作り方が複雑に見えるアラン編みの編み図も、基本毛糸を交差させる事の繰り返しで模様を作りだしています。模様編みされている部分は表メリヤス編み、そうでない部分は裏メリヤス編みにして模様が浮き出るような仕組みになっています。また複雑なアラン編みができるようになることは楽しさにもつながっていきます。用意する道具は毛糸、毛糸の太さに応じた太さの編む為の棒針を2本、編んだ編み物の目同士をとじるための毛糸用とじ針などです。作り方としてはまず頭にかぶる際に必要な長さの目を作り、アラン編みをしながら途中目を増やし、しばらく目の数を変えずに編んだのち、今度は目を減らしながら編んでいきます。目を増やす部分よりも減らす部分の勾配の方が急になるようにしなければきれいな形のベレー帽になりません。編み終わったら両端をとじて編み終わりを絞って出来上がりです。

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