米麹甘酒の簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ
米麹甘酒を作ることの楽しさ
発酵食品って、自分で作れるの?と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。しかし意外に簡単にできます。なぜなら、古くからの作り方と言うものは、「あるものを上手に使って作る」が基本だからです。それに甘酒は何も特別な人たちが作っていたのではありません。一般の農家で、お母さんたちが手作りしてきたものです。その上、様々な道具、素材を使える現在は、より簡単に出来ます。むしろ、当時の制約を取り払い、衛生的に作ることができるというものです。 たとえば、昔であれば「甘酒は冬に仕込め」と言われることもありました。水に含まれる雑菌が減るため、腐敗を防げるからです。 しかし今は衛生的な水道水が常にありますので、一年中仕込むことができます。 発酵に必要な保温も、現在のほうが簡単です。保温ジャーが使えたり、魔法瓶もあります。 その様に意外と簡単な「発酵」プロセスですが、楽しい見所があります。 米が麹菌によって分解されて変化を起こします。おかゆの状態から甘酒への変化は、不思議で興味深いものです。少し手をかけ、時間をかけて作った甘酒を味見して、さらに驚くのがその味の変化です。 ぜひビフォー・アフターを目で、舌で確かめて楽しみましょう。
米麹甘酒を作るのに用意する物
米麹甘酒のレシピと必要なもの 寒い時期だけに限らず、甘酒は夏バテにも効果があり健康を目指すために年間を通じて、気軽に飲んでみたいという方も増加しています。 そのためにも、米麹甘酒の手作り方法を知り、自分で作ってみてはいかがでしょうか。 レシピはシンプルであり、簡単な作り方なのでぜひ、挑戦してみてください。 まず、米麹甘酒を作るためのレシピをご紹介します。 米 2カップ、米麹 400g、水 3カップをしっかりと計測しておきます。 米麹は、スーパーや麹屋で販売しているので、事前に購入をしておきます。 簡単に米麹甘酒を手作りするには、欠かせない道具があります。 温度を一定に保たなければなりませんので、どこの家庭にもあるもので活用できるのが炊飯器です。 手作り方法では、炊飯器の他にも、こたつに入れたりスチロールに入れたり魔法瓶に入れたりする方法もありますが、一定の温度を確実に保てるのは、炊飯器が一番使いやすい上に、扱いもしやすいというメリットがあります。 保温だけが出来ればいいので、普段使っている炊飯器を米麹甘酒を作るために何時間か使用が出来なくなって困るという方は、これまでに使っていた炊飯器で保温機能だけが作動すればそれで差支えなく使えます。 手作り方法を行う時に、注意をしておくのが温度管理なので、温度計を準備しておきましょう。
米麹甘酒の作り方の手順
米麹甘酒の作り方 まず、お米を研いでやわらかめに炊きます。 炊きあがったら、炊飯器の蓋を開けて温度計で概ね80℃くらいまでになるまで冷ましておきます。 次に、米麹をばらばらに手で分けるようにして、この炊き上がったご飯に入れてよく混ぜます。 混ぜているうちに、炊飯器の中の温度が50~60℃くらいの状態になるまで待ちます。 この状態で、蓋をして5~6時間保温状態を保ちます。 途中、しゃもじなどを使って、混ぜるとまんべんなく熱が加わりますので、適度に時間を置いて混ぜます。 5~6時間後に完成しますが、米麹甘酒がなめらかなのが好みの方はフードプロセッサーに掛けておけば大丈夫です。 このような作り方で、米麹甘酒が完成します。 長期の冷蔵保存が出来ないので、保存袋などにいれて、冷凍しておくといつでも飲みたい時に使えて便利です。 米麹甘酒なら酒粕甘酒と違ってアルコール分が入っていないので、誰でも気軽に飲むことが出来ます。 実際に、飲む場合には好みに応じて濃さを調整したり、しょうがや少量の砂糖や塩で調整をすることも出来ます。 冬は熱い状態で飲めば体の芯から温まり、夏は冷やした状態で飲めば夏バテの対策にもなるので、おすすめです。
米麹甘酒の作り方のまとめ
ここからは、米麹甘酒の手作り方法をご紹介いたします。 材料 お米(うるち米でもできるが、できればもち米で作った方が甘くなる)5~8カップ 水5.5~10カップ 乾燥麹 200~250g ぬるま湯(お風呂よりやや熱い程度)乾燥麹が浸る量 1 お米(できればもち米)を、水加減をやや多めにして炊きます。炊飯器を使用して結構です。歯ごたえのないご飯の状態になります。 2 乾燥麹をぬるま湯で戻しておきます。吸水量を多めに見積もり、ひたひたにしておきましょう。この時にお湯が熱すぎると麹菌が死んでしまいますので、ご自分が熱いと感じるより低い温度にして下さい。 3 お米が炊き上がったら、混ぜながら冷まします。60度以下にするのですが、指を差し入れて3秒我慢できる、それ以上は無理!というのが大体60度です。心配な場合は低めに下げて下さい。 4 戻した麹を冷ましたご飯に混ぜます。全体を良く切り混ぜて下さい。 5 保存容器に移して保温しながら1日待ちます。この時、保温ジャーを使うと簡単ですが、温度が高くなりすぎることがあります。ふたを開けっ放しにしておき、時々かき混ぜると良いでしょう。魔法瓶であれば、そのまま入れっぱなしで大丈夫です。耐熱性のある保存容器の場合は、下にお湯を入れた容器を置き、毛布でくるむとうまく行きます。 6 時々かき混ぜ、ついでに味見をしましょう。甘くなっていれば完成です。混ぜるときや味見に使う道具は、良く洗って乾かしたものをその都度使ってください。雑菌の混入を防げます。 すぐに食べる分は冷蔵庫へ、残りは小分けにして冷凍すると良いです。 18パーセントの塩を混ぜて1週間熟成するとご存知、「塩麹」にもなります。塩辛い、という方は塩分を加減して下さい。 姿の変化、味の変化。栄養も豊富でクセになります。是非一度、お試し下さい。
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砂糖の精製方法が完成し、価格が安くなる前は、甘い味は非常に貴重でした。料理には果物や野菜の甘みを利用したり、甘酒を利用していました。柿なますとは、干し柿の甘みを利用した甘酸っぱい和え物です。その様に、自然の甘さを引き出して生かす方法が様々に工夫されて来ましたが、砂糖が低価格になり、その方法が忘れられようとしています。しかし、その古くからの甘みの利用は、砂糖の便利さをはるかにしのぐ「おいしさ」と「栄養」を伴っています。決して忘れ去り、失われてしまってよいものではありません。受け継ぎ、未来へ引き渡すべき財産だと言って良いものです。甘酒もそのひとつです。甘酒には酒粕から造るものと、米麹で作るものがあります。今回は米麹甘酒の作り方や利用方法などをお伝えいたします。米麹甘酒は、お米と麹を使い、究極的に甘くした発酵食品です。飴に加工できるほど甘く、健康に良く、栄養面でもすばらしく、そのまま食するほかにも利用できる、優れた食品です。先ごろ流行した「塩麹」の原料にもなりますし、一度にたくさん作って冷凍しておき、必要になったら小出しに利用すれば無駄もありません。先人たちの大いなる知恵と工夫を、自分の手で実感しながら味わうことが出来ます。”