服の型紙の簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ
服の型紙を作ることの楽しさ
手作りの服は、着る楽しみの他に作る工程にも楽しさがあります。手作り方法にはさまざまありますが、型紙から作成すればよりその服に対しての思い入れも深くなります。 服の型紙作成では、形の他にも細かい仕様を記入する必要があります。ボタンであっても、先に購入してからサイズを計測し、ボタンの直径と高さを足したものがボタンホールの長さになり、型紙に記入しておかなければなりません。また、生地の選択も先に下見を行う必要があります。同じ型紙で作っても、生地の厚みによってはでき上がりの寸法が大きく変わります。厚手の生地にすれば厚さの分だけ小さい寸法で出来上がってしまうため、その分のゆとりを入れて大きめに型紙を設計しなければなりません。型紙が出来上がったら縫い代を付けてどのくらいの長さの生地が必要なのかの見積もりをしますが、生地幅は反物によってさまざまです。生地には耳と呼ばれる布端部分にはプリントが入っていなかったり、別の織りになっていて捨てるしかない部分があります。反物の札に記入されている生地幅ではなく、使用できる実際の生地幅を生地屋であらかじめ計っておき、それをもとに買う長さをパズルのように型紙を入れて見積もりを出します。生地は10㎝ごとに購入することができるので、なるべくうまく入れて10㎝でも節約したいものです。 このように、型紙を作成するにも実際に使用する素材によって変えたりとそう簡単にはできるものではありません。しかし、それがまた作る楽しみでもあります。
服の型紙を作るのに用意する物
洋服の型紙には、立体裁断と平面作図の二種類があります。 立体裁断では、スタンと呼ばれる手足、頭のないマネキンのような形をしたものの上にシーチングの布をあてて思い描いたラインを作っていくため、用意するものと言えばシーチング、スタン、線を描くのに使用されるボディテープ、スタンに布を止めつけるための細い針でもあるシルクピン、シーチングを切っていく裁ちばさみなどです。 一方、平面作図ではハトロン紙など模造紙のような大きな紙に服の型紙を作図して行くため、用意するものと言えばハトロン紙、えんぴつ、消しゴム、ものさしなどです。ものさしには種類があり、寸法を計測する目的の他にラインを描くためのものがあります。方眼定規は、ものさしが方眼の目盛がついているので計測がしやすく、また方眼の正方形の斜めの点を取ることによって45度を簡単に作るのに役立ちます。また、アルファベットの小文字のdのような形をしたものさしであるdカーブルーラーは、ラインに沿って、襟ぐりや袖ぐりなどカーブのきつい部分を描くのに役立ちます。ウエストや袖下などわりとカーブが緩い部分を描くにはL尺が便利であり、アルファベットの大文字のLのような形をした定規です。
服の型紙の作り方の手順
"服の型紙は、書籍として販売されているものを利用するだけでなく、手芸ショップでは店舗オリジナルの型紙が販売されていることもあり、一つずつの型紙が販売されているので手頃な価格で手に入れることもできます。しかし、せっかくなら自分だけのオリジナルで作りたいという人も多いものです。洋服は、デザインも重要ですが体からどのくらいのゆとりを持たせるかによってもデザインが変わってくるものです。初めての人にとっては、デザインばかりが先行してしまってゆとりを考えるのが難しいものなので、市販品を利用してそれをもとに自分だけの型紙を作ることから始めてみてもいいでしょう。 型紙の手作り方法は、紙の上で鉛筆を持って考えていても解決しないこともあります。実際の雰囲気をつかむには、シーチングをスタンにかけてみると分かりやすいものです。スタンは、その服を着る人のサイズに合わせたものを手に入れることが重要です。基本的には手足は付いていませんが、スタンには別売りの腕もあるので袖付きの服には役立ちます。ボタン位置やウエストの高さを決める時にスタンはとくに着用した時の雰囲気が分かります。シーチングで完成した後に解体して平面にし、作図してみるという方法も利用してみるといいでしょう。
服の型紙の作り方のまとめ
洋服を作るために欠かせないのが服の型紙です。ここで入念にデザインやサイズを検討して、型紙をもとに布にはさみを入れて裁断してしまうために後戻りはできない重要な作業です。 服の型紙は、本屋さんで書籍として販売されているものもあり、また手芸店や生地屋では店舗のオリジナル型紙を1点からバラで販売されていることがあります。これらの既製品を購入するのは手軽でいいのですが、それではその型紙を購入した他の人とまたデザインが同じになってしまいます。型紙から自分だけのものを作りたいといっても、初めての人には難しいものです。なので、最初はこうした既製品を購入してそれをもとにするのもいい方法です。 というのも、デザインは工作感覚でできても、服のゆとりはデザインにも関係する重要なポイントです。ゆとりが少なければタイトなシルエットになり、多くなればダボッとした印象になりますが、いくらスタイリッシュな細身に作りたいといっても自分の身体の寸法そのままでは、着脱ができないし動けない服になってしまいます。服はデザインも重要ですが、動きやすさも欠かせません。服のゆとりは最低どのくらい必要なのかを確認するためにも既製品の型紙はおおいに役立ち、最初はこれをもとに自分の好きなシルエットに修正をかけてオリジナルの型紙を作ってみましょう。そして、また次に服を作る時にはオリジナル型紙をもとに作成すると感覚がつかめていいでしょう。
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洋服を買いに色々なお店を探してみたけれども、ここのポケットがいらないのにと思ったり、長袖だったらよかったのに、など気に入ったデザインが見つからないことも多いものです。また、サイズが合わなくて困ってしまった経験のある人もいるでしょう。既製服は多くの人の体型に合うように作られているため、人によってはウエストはぴったりなのに長さが足りなかったり、首が太いのでシャツの第一ボタンが閉まらないなど部分的に合わないということもあります。他にも、ファッションビルなどたくさんの店舗が入っているところにいってもどの店舗も同じような服が売られていて、友達とも似たようなスタイルになってしまうので個性的なファッションを探しているという人もいます。セレクトショップでは、他にはないスタイリッシュがたくさん揃っていますが、生産枚数がもともと少ないために価格が高額なため、買うにはなかなか手の届かないものです。手作りの服は、自分の身体のサイズに合わせてデザインや使用する素材の一つ一つにも自由な設定ができ、誰ともかぶることのない世界でたった一つのお気に入りの服を作ることができます。服の型紙は、一度自分専用のものを作っておけばまた作る時にも便利です。